うつ病の3大症状

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うつ病を発症すると起こる典型的な症状は億劫感、憂うつ感、焦燥感です。
この3つをうつ病の3大症状と言われています。

しかし、疲れているときは色んなことが億劫に感じられ、ジメジメした日が続いたときは憂うつになり、当たり前に使われる言葉でもあります。
また、焦燥感についてもともと心配性であれば性格で片付けれてしまうことがあり、これらの症状とうつ病の区別がつきにくいというもあります。

ではどのような点で区別すべきなのでしょうか。

うつ病における億劫感は、テレビを見る、新聞を読む、外出するというような、なんでもないことすら出来なくなる状態です。
進行すると、食事や入浴など生活するうえで必要最低限のことすらできなくなります。

うつ病における憂うつ感は、さしたる理由もないのに気持ちが張れず、急に悲しくなったり、絶望感に陥ることがあります。
朝、憂うつ感が強く出て、夕方にかけて軽くなるに日内変動がうつ病の典型的な症状でもあります。

うつ病における焦燥感は、根拠がない不安で落ち着きがなくなり、やたら気持ちが焦る状態です。
特に老年期のうつ病に多く見られる症状です。

うつ病の体におこる症状

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うつ病は精神面にだけ症状が現れるわけではありません。
心身ともに不調が現れる病気です。
体にだけ症状が現れる場合もあります。

体に現れる最も多い症状が頭痛です。
普通の頭痛であれば、偏頭痛や睡眠不足、疲労や風邪を引いたときなど一時的なものですが、うつ病における頭痛は一過性ではなく、朝目覚めたときから一日中続くため、気分もかなり悪くなります。

次に多いのが胃の不快感です。
胃が重く不快という程度の症状が長期にわたって起こり、食欲が落ちてきます。

そのほか、めまいや肩こり、動悸など体のあちらこちらに不調が起きる不定愁訴が現れることもあります。
症状が軽いと、ついつい我慢しがちになってしまいます。

また身体的症状だけの場合はうつ病には結びづらく、まず内科を受診することになると思います。
そこで原因が分からない場合は、うつ病を疑ってみるべきです。
精神的な症状がなくてもうつ病の可能性はありますので、症状が緩和されない場合は心療内科または精神科を受診しましょう。

見てわかるうつ病からの回復サインとは?

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うつ病は十分な休養と適切な治療で改善されてくると、心と体に回復のサインが現れます。

外見的に分かるサインは、まず朝自分から起きてくるようになることです。
顔を洗い、朝食をとるといったうつ病になる前まで日課にしていたことが、自然とできるようになります
女性の場合は、お化粧をしたり、身だしなみを気にするようになります。
表情も明るくなり、笑顔もでるようになり、口数もどんどん増えてきます。
テレビや新聞などを見て感想を言ったり、趣味にも興味を持つようになります。
外出することも徐々に増え、何かをしたいという気持ちが言葉に出てくるようになります。

またうつ病になると、食欲が落ちるため、唾液の分泌が減り口臭が強くなることがありますが、回復してくると食事がとれるようになるため、口臭が軽くなってきます。

しかし、このような回復サインが見えてきても、無理をしすぎると症状がぶり返す危険性があります
復帰に関しては、十分に主治医と相談し出来ることから始めるようにしましょう。

うつ病で免疫機能の低下が起こる

私たちの体にはウイルスや病原菌など外敵の侵入を防ぐ免疫機能があります。
免疫細胞というリンパ球が、毎日何万個もできる出来損ないの細胞を掃除してくれるのです。
これが免疫機能で、病気から体を守るための大切な機能です。
免疫機能が正常に働いていれば、出来損ないの細胞は除去され、体は健康な状態を維持できますが、免疫機能が低下していると出来損ないの細胞は蓄積されたままになってしまいます。
これがさまざまな病気のリスクが高めてしまう原因となるのです。
また癌の元にもなるという説もあります。
免疫機能を下げる要因はさまざまありますが、その一つに精神的な落ち込みによって起こることが、精神神経免疫学の研究によって明らかになっています。
気分が落ち込んでいるときやストレスを抱えているなど、精神的に弱っているときに、体調を崩したという経験が在る人も多いのではないでしょうか。
うつ病は精神的な不調だけでなく、免疫機能を低下させ、さまざまな病気につながる可能性があるのです。

うつ病で活動的になることも?

うつ病になると、心身ともにさまざまな症状が現れます。
代表的な症状として、疲労感や気力の低下などが挙げられるほど、体に異常なほどのだるさが感じられます。
日常生活にも支障をきたすこともあります。
高熱が出たときのような体の重さやだるさを感じ、それが一日中続くこともあり、動くこともできないほどの症状に悩まされる方も少なくありません。
その反面、じっとしていられず、活動的になるという症状が起こることもあります。
これが精神運動性の焦燥という現象です。
焦燥とは、イライラ、じりじり、ソワソワといった不快な感覚に耐えられなくなって、じっとしていられず動き回る状態のことです。
見るからに落ち着きがなく、いてもたってもいられなくなり、周りに当り散らしたりするケースも珍しくありません。
とにかく動いていないと落ち着かないのです。
うつ病の代表的な症状とは全く逆の症状であるため、周囲の人には理解しにくい場合もありますが、これもうつ病による起こる症状の一つなのです。

うつ病に多い罪悪感

うつ病の患者さんの多くが、自分には価値がないと思ったり、自分を責める気持ちが強くなる傾向にあります。
その多くは妄想なのですが、本人にとっては絶対的な真実となり、それに対して悩み苦しんでいるのです。
うつ病のときに起きやすい妄想の一つに罪業妄想があります。
これは、自分はいろいろ悪いことをしていた、罪深い人間だ、周囲に迷惑をかけてしまったという思いのことです。
そして自分は一生だめな人間だという気持ちにまで自分自身で追い込んでしまうのです。
何の根拠もない妄想がさらに自分を苦しめ、うつ状態が深刻化していきます。
感情というものは、性格的なものもありますから、もともと悲観的に考えやすいタイプの人もいますが、うつ病になると、今まではプラス思考の人でもマイナス思考になることもあります。
長期にわたって罪悪感にとらわれている場合は、性格的なものだと思わず、うつ病を疑って、専門医の受診をおすすめします。
妄想により判断力が鈍くなり、最悪の事態につながることも否定できません。